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スタッフブログ

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2025.11.03

スタッフの日常

冬の基礎工事と“温度補正”の意外な関係

本日は、基礎工事で行う「温度補正」についてお話します。

朝夕の冷え込みが厳しくなり、現場でも寒さへの対策が必要な時期となりました。
その中でも特に重要なのが、「冬場の基礎工事における温度補正」です。

これは、低温環境によってコンクリートや地盤の性質が変化するのを補うための対策を指します。
簡単に言うと、寒さで固まりにくくなるコンクリートを、しっかりと強度が出るように調整することです。

■ 基本の考え方

冬(おおむね気温5℃以下)になると、
・コンクリートの硬化反応(=セメントの水和反応)が遅くなる
・水が凍結して膨張し、ひび割れや強度低下を起こす

といった問題が発生します。
そのため、温度を“補正”して適切な施工環境を確保することが大切です。

■ 主な温度補正の方法

1. コンクリート温度の管理
・練り混ぜ時に「温水」や「加熱骨材」を使用する
・打設時のコンクリート温度を10〜20℃程度に保つ

2. 外気温への対策
・打設後すぐに養生シートや保温マットで覆う
・現場によっては温風機や加熱養生を使用することもある



3. 配合設計の補正
・冬期用に早強セメントを使用する
・水セメント比をやや下げ、強度を上げやすくする

■ 温度補正の目安

たとえば、コンクリートの強度試験を行う際には、
養生温度を基準(20℃)からの差に応じて「温度補正係数」で換算することがあります。
(実際の補正式はJISや施工要領書に基づいて算出します。)

■ まとめ

冬の基礎工事では、“冷たさ”がコンクリートの強度や品質に影響を与えないよう、
温度を調整・管理することが重要です。

現場の環境をしっかりと見極め、季節に応じた品質管理を行うことで、
お客様に安心していただける住まいづくりを進めていきます。


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